すみませーん、一人なんですけど
地元で飲食のアルバイトをしている私。
早めにあがらせてもらう日は、一人で飲みにいくことが多い。
私の住んでいる所は都会ではないので、駅周辺に居酒屋が何軒か並んでいる程度だ。
ちょっと駅から離れたところに、バイト終わりによく行くバーというか地元の人が集まる酒場があった。
疲れた体にビールを流そうか、それとも甘〜いカクテルで体を癒そうか、ルンルンでお店に足を運んだ。
おや、なんかお店が暗いし人の気配がしない。

う、うそ、今日休みだったっけ・・・・。
どうしよう。でも飲みたい気持ちは抑えきれない。
周辺をウロウロウロウロ・・・
目についていたのは、そこから30メートル先にある居酒屋さんだった。
「すみませーん、一人なんですけど」
「いらっしゃい」
空いている店内でカウンターに案内され、メニューを見る。
なんだかここのメニューは日本酒が飲みたくなるようなものばっかりだ。
「久保田の千寿と、いかの塩辛をください」
「今日はお通しがいかの塩辛なんだ」

冷えたおちょこにトクトクと注ぎ、グイッと一口。
久保田のまろやかな甘みが口のなかで広がる。
でてきたお通しは豆腐の上にいかの塩辛、いりごまがかかっている。
トロっとしたいかの塩辛に豆腐が塩気をマイルドにしてくれて、これまた久保田のやさしい味わいにあいますな。
次に注文したのが、えいひれ。
恥ずかしながら、注文するまでえいひれがどんな姿で出てきて、どんな味かわからなかった。

おおー。おいしそう。炙ってあるのね。
「手前の調味料つかってね」
「わかりました」
ははーん、醤油と塩と七味がおいてあるけど、これはきっとマヨネーズ&七味だろうな?
マヨネーズの前の空いている空間に七味を振り、えいひれをマヨネーズにつけ、七味をつける。
う、うまい・・・。
噛めば噛むほど甘みと旨みが口に押し寄せてくる。
そして日本酒ともあう!酒が進む!
そろそろ1合飲みきってしまうな。
「あの、おすすめの日本酒ってありますか?」
おひげの生えた気さくな店長さんは、宮城・松山の「一ノ蔵」をオススメしてくれました!
辛口タイプのすっきりとした味わい。
冷たくキリッとして、飲み飽きません!
時計をみたら、もうすぐ12時。
「すみませーん、お会計をお願いします」
店長さんと同い年だったバイトの子と雑談に花を咲かせて、楽しくお酒が飲めました。